2009年1月よりスタートした『ディアジオ ワールドクラス カクテルコンペティション 2009』日本大会は、第一次・第二次書類審査の予選を勝ち進んできた12名のトップバーテンダーが最終実技審査に進出。第一部では入賞作品のプレゼンテーションを行いました。上位3名に絞られた第二部では、ゴーストカスタマーカード(テーマを持たせたオーダーの書かれたカード)を各々が引き、オリジナルカクテルを審査員にサーブ。審査の結果、ペニンシュラホテルの鎌田真理さんが見事優勝、日本代表としてロンドン世界大会へ参加しました。
2009年7月14日から行われたロンドン世界大会には、世界各国の予選の勝者が参加。審査員には著名なミクソロジストやミシュランの3つ星シェフなどそうそうたるメンバーを招へいし、グローバル規模のカクテルコンペティションでの名誉あるベストバーテンダーの座を目指し、熱い戦いが繰り広げられました。
審査はクラシックカクテルの知識はもちろん、サービングの提案、食事との組み合わせ、ブランドとスピリッツに関する筆記テストやブラインドテストなど、どれも興味深い内容で構成。
高度な技術と知識に加え、新しいアイデアにつながる探究心、チャレンジ精神、クリエイティビティ、
エンターテイメント性と、バーテンダーに求められる能力を様々な角度から問われました。
ロンドンのオーガニックマーケットを会場とし、フードコートの一画に特設バーを設置。1時間という制約の中で、食材の買い物と、対照をなす2つのカクテルの創作が課題として出されました。このチャレンジの勝者はUKのライアン・チェティヤワルダナさん。まず、売り場に漂ってきたパンのほのかに酸味を帯びた香りが、タリスカー10年のモルト感に合うと直感。ウイスキーをバタートーストにかけてから濾すというアイデアが生まれました。次に目を留めたのは旬のくだものと野菜。レッドカシスのもつドライな酸っぱさとスプラウトのすがすがしい辛さは、タンカレー ナンバーテンに隠された複数の柑橘系の風味につながると考え、ユニークなカクテルを誕生させました。
日本代表の鎌田真理さんが1位に。コンセプトはジャパニーズスタイルで、彼女自身も浴衣に着替えて登場。ロン・サカパを選択したボトルサーブでは日本酒の冷酒器を使い、氷を入れる部分に手作りのチョコレートを詰めるといった演出を行いました。オリジナルチョコはシナモン、ナツメグ、クローブ、ジンジャー、アニスの5種類で、すべてロン・サカパのフレーバーノートにあるスパイス。それぞれのチョコによってもたらされるロン・サカパの味の変化を楽しめるよう、趣向を凝らしたものでした。
Aristotelis Papadapoulos
Banquet
Thessaloniki, Greece
World Class Canape Matching Challenge Felix Hartmann Burj Al Arab Dubai, UAE |
World Class Market Challenge Ryan Chetiyawardana Bramble Bar UK |
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World Class Ritual andCocktail Theatre Challenge Mari Kamata The Peninsula Tokyo, Japan |
World Class Speed and Taste Challenge Rustambek Narzibekov City Space Russia |
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World Class Classic Cocktails Challenge Khi Leonard The Westin Casuarina Resort & Spa Cayman Islands |
World Class Cocktail Mastery Challenge Noach Van Damme L’Apereau Belgium |