世界へ。World Class2015の幕開け

“Raising the Bar”(バーの価値を高める/バーカルチャーを盛り上げる)をテーマにし、
業界で注目を集めるバーテンダーの祭典「World Class」。
第6回目の2014年イギリス大会では、世界52か国から15,000名以上のバーテンダーが参加ししのぎを削りました。
さて、第7回目となる2015年大会も、8月末から始まる南アフリカ共和国・ケープタウンでの
グローバルファイナル出場を賭け、世界各地で熱戦が繰り広げられることが予想されますが、
本大会に先駆けここ日本でも「ワールドクラス2015セミナー」を開催。
併せて、今回は特別にタンカレーナンバーテンの新ボトル登場に伴う「タンカレーブランドセミナー」も同時開催しました。
福岡、広島、大阪、名古屋、東京、札幌の6都市で計7回の開催となり、
約650名ものバーテンダーの皆様にご参加頂きました。今回は東京会場の様子をレポートします。
  • 大会考案者、バリー氏初来日。活躍する為のポイントを伝授

    ワールドクラス2015セミナーでは、ワールドクラス・グローバルアンバサダーのバリー・ウィルソン氏が英国より初来日し、素晴らしいプレゼンテーションを披露してくれました。セミナー参加者のみしか決して聞くことが出来ない、大変貴重な4つの話をしてくれ、多くの参加者の方には「大きなメリットを得られた」と感じていただけたのではないでしょうか。その貴重な話とは、以下の通り。
     ・そもそも何故この大会を考案したのか
     ・選手が世界大会で活躍する為に発揮すべき能力は何か
     ・最重要チャレンジは何か
     ・2014年のチャールズ・ジョリー氏が勝ち抜けたポイント
    特に、バーテンダーが発揮するべき、6つの能力(パッション、パーソナリティ、クラフト、ピーコック、ナレッジ、プロフェッショナリズム)については、多くの参加者から「特に大会に限らず普段の営業でも当てはまることですよね、勉強になりました」といった賞賛の声を頂きました。
  • 元世界王者、大竹氏が2014年の優勝カクテルを再現

    続いて2011年ワールドクラス世界王者の大竹学氏が登場。
    なんと、2014年世界王者チャールズ・ジョリー氏(USA, The Aviary)が実際に世界大会で提供したカクテルを再現し、会場を沸かせてくれました。
    また2014年は審査員としても世界大会に参加した経験を元に、
     「苦手分野を作ると世界大会を勝ち抜けない」
     「世界基準で、自分はどのくらいの技術を持っているのか、おもてなしのレベルにあるのかを測ることが出来る」
     「日本にとどまっていては得ることが出来ない海外の仲間との交流がある」
    と、グローバルファイナルの印象を話してくれました。
  • タンカレーマスターディスティラー、ブランドの魅力を伝道

    新ボトル登場を記念して、タンカレーのマスターディスティラーを務めているトム・ニコル氏が念願の初来日をし、熱いトークを繰り広げました。同氏は、スコットランドで生まれ育ち、ウイスキー作りなど数多くの蒸留経験を積み、現在ではタンカレーの製造責任者を40年以上もの間、務めています。
    創業者チャールズ・タンカレー家にまつわるストーリーから、2000年に発売以来、サンフランシスコ スピリッツ コンペティションで前代未聞の3年連続ベストスピリッツに選出され、殿堂入りした「タンカレーナンバーテン」の製造秘話(フレッシュフルーツを原料とすることの難しさ)等を、こだわりを持つ技術者ならではのパッションを持って語ってくれました。
    最後に、新ボトルの特長を紹介。例えば、空けやすくなったキャップ、フレッシュな中身を表現するライトグリーンのボトルの色調、アールデコ時代の優雅なシトラスジューサーを彷彿とさせる瓶底など、参加者の方々は熱心にメモを取っていました。
    今年2015年のジャパンファイナル(5月31日、6月1日:東京)開催がとても楽しみです。