ジャパンファイナルレポート

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Results

競技結果(敬称略)

総合優勝

槇永 優
大阪府
Bar Leigh Islay

総合 第2位

門間 輝典
北海道
札幌プリンスホテル Top of PRINCE

総合 第3位

宮之原 拓男
東京都
BAR ORCHARD GINZA

部門優勝

CHALLENGE 1

Original Cocktail Challenge
オリジナルカクテルチャレンジ
久保 俊之
青森県
ark Lounge & Bar

CHALLENGE 2

Speed & Taste Challenge
スピード&テイストチャレンジ
宮之原 拓男
東京都
BAR ORCHARD GINZA

CHALLENGE 3

Ketel One My Bloody Mary & Nightcap Challenge
ケテル ワン マイブラッディメアリー&ナイトキャップチャレンジ
槇永 優
大阪府
Bar Leigh Islay

CHALLENGE 4

Before & After Challenge
ビフォー&アフターチャレンジ
宮之原 拓男
東京都
BAR ORCHARD GINZA

10人のトップバーテンダーが熱い戦いを繰り広げたジャパンファイナル

総合優勝は、槇永 優 氏(Bar Leigh Islay /大阪府)

世界最大級(※)のバーテンダーコンペティション、ワールドクラス。「カクテルコンペティション」ではなく「バーテンダーコンペティション」と呼ばれる理由は、カクテルではなくバーテンダー自身にスポットライトが当てられ、総合力を競い合うということを示している。日本代表を決めるジャパンファイナル、今年の舞台は最新トレンドと世界のトップブランドが集まる表参道ヒルズ 本館 B3F スペース オー(東京)。6月24日と25日の2日間にわたり、10人のファイナリストが自身の技を競った。過去に2人の世界チャンピオンを送り出したジャパンファイナル、その戦いはまさにワールドクラス。しかし、世界大会が開かれるメキシコ・メキシコシティへの切符は1枚のみ。審査員に「差はほとんどなかった」と言わしめるほどの、近年稀に見る激戦となった。(※)ディアジオ社調べ
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Original Cocktail Challangeオリジナルカクテルチャレンジ

ファイナリスト自身を象徴するカクテルを創作するオリジナルカクテルチャレンジ。今年は、グローバルファイナルと同じく無観客方式での開催となった。このチャレンジを制したのは、昨年のジャパンファイナルで総合3位を獲得した、久保 俊之氏(ark Lounge & Bar/青森県)。カクテル名は「Glorious Walker」。世界へ進出しナンバーワン スコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」のように、KEEP WALKING. を続けたいという彼の想いが込められている。生命の誕生を思わせる卵に、ハニーバターを加えてハイランドモルトの円やかさを引き立てる。更に塩を加えて、ジョニーウォーカーの持つ味わいの複層性=ダイバーシティを表現した。レッド・ブラック・グリーンをイメージした三種のペッパーで仕上げ、ジョニーウォーカーの新しいコンセプト「Joy Will Take You Further」を体現し、見事勝者に輝いた。
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Speed & Taste Challengeスピード&テイストチャレンジ

ファイナリストたちが「一番プレッシャーがかかる」と口を揃える、この「スピード&テイストチャレンジ」。9種類のクラシックカクテルを8分以内で作り上げる競技だ。そのうちの1杯は、競技開始2分後に発表されるルールへと変更。即興性も試される、より難易度の高いプログラムになった。競技に入ると、ファイナリストたちは無駄のない所作で次々とカクテルをサーブしていく。美しい放物線を描くスローイングや、小気味いい音を会場に響かせるダブルシェイクなど、美技が繰り出されるたびに拍手が送られた。しかし一方で、誤ってグラスを割ってしまうファイナリストや、時間配分のミスでまさかのタイムオーバーになり、落胆するファイナリストの姿があった。この過酷なチャレンジを制したのは、宮之原 拓男氏(BAR ORCHARD GINZA/東京都)。特筆すべきは、そのプレゼンテーションスキル。高速でカクテルを作りながらも、例えばロブ・ロイについて「1930年の『サヴォイ・カクテルブック』の初版本に掲載されましたが、その後姿を消したため幻のカクテルと言われています」といった具合に、各カクテルのプロフィールを饒舌にかつ淀みなく語り尽くす。そして即興課題のエル・ディアブロにたった残り30秒から取り掛かるも、終了2秒前に余裕のフィニッシュ。感情が高ぶった審査員と豪快にハイタッチを交わし、オーディエンスからも拍手喝采が飛んだ。会場をひとつにした彼が、このチャレンジの勝者となった。
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Ketel One My Bloody Mary & Nightcap Challengeケテル ワン マイブラッディメアリー&ナイトキャンプチャレンジ

大会2日目は「ケテル ワン マイブラッディメアリー&ナイトキャップチャレンジ」からスタート。2016年に日本でも販売を開始したプレミアム ウオッカ「ケテル ワン」をベーススピリッツとし、昼と夜のシーンに相応しいカクテルを創作する。昼はブラッディメアリー、夜はナイトキャップを想定した2種類のカクテルが課題となる。「オランダから日本にケテル ワン ハウスがやって来ました」と勢い良く切り出したのは、この競技を制した槇永 優氏(Bar Leigh Islay/大阪府)。ケテル ワン の故郷であるオランダ・アムステルダムの海上に建ち、パーティなどが催される「ケテル ワン ハウス」の模型をバーカウンターに置く演出を見せた。昼のブラッディメアリーには、搾りたてのトマトジュース、そして塩味を加えたウォーターメロンジュースで夏のエッセンスを加えていく。最後にユズと木の実を飾り、「ジャパネスクメアリーパンチ」を仕上げた。パンチカクテルにすることで、ケテル ワン ハウスでのにぎやかな一日を表現した。夜のナイトキャップには、カフェオレに近いオランダの飲み物「コフィーフェルケード」にインスパイアされたカクテルを創作。ミルク、生クリームのほか日本らしさを表現するためにこしあんを入れ、ナイトキャップの重厚感を引き立たせた。そして最後に、おもてなしの心として抹茶のパウダーをかけて、「ホスピタブルウェイ」の完成。ケテル ワン への強いリスペクトを表現し、見事このチャレンジで勝利を手にした。
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Before & After Challengeビフォー&アフターチャレンジ

最後の競技は、食前と食後を想定した2種類のカクテルを創作する「ビフォー&アフターチャレンジ」。スーパープレミアムジン「タンカレー ナンバーテン」およびスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ」をベーススピリッツとする。このチャレンジで勝利を飾ったのは、「スピード&テイストチャレンジ」に続いて2部門目となる宮之原 拓男氏(BAR ORCHARD GINZA/東京都)。またしてもストーリー仕立てのプレゼンテーションで会場を酔わせてくれた。物語の舞台は1920年代のアメリカ禁酒法時代。アル・カポネに代表されるギャングは酒の密輸で荒稼ぎした。そう語りながら、アメリカへの密輸をイメージして、カナダのメープルシロップとメキシコのリキュール、そして「ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ」を投入。それを混ぜ合わせて食後酒の完成、と思いきや、グラスにストローを刺すと、紙袋で包んでしまったのだ。会場からどよめきも起きたこの演出は、密輸をイメージしたものだという。その名は、アルコールの密売所の名前から取って「スピークイージーニューヨーク」。その圧倒的なオリジナリティで部門優勝を果たした。
ジャパンファイナル総合第3位は宮之原 拓男氏(BAR ORCHARD GINZA/東京都)、第2位は、門間 輝典氏(札幌プリンスホテル Top of PRINCE/北海道)。そして総合優勝は、槇永 優氏(Bar Leigh Islay/大阪府)が受賞。総評で審査員からは「今年は非常に僅差でした」との声が聞かれた。この激戦で勝利を収めた槇永 優氏は、8月21日から4日間開催されるメキシコシティでの世界大会への切符を獲得。大会終了後のメディアインタビューでは、「メキシコ大会では優勝します」とも宣言。日本のバーテンダーの卓越した技術は、三度世界の頂点を掴むことができるのか。槇永 優氏の、そして日本のバーテンダー達の挑戦は、まだまだ終わらない。
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会場に、ディアジオブランドを体感できる「ポップアップバー」が登場!

会場では、今年から、ディアジオブランドの魅力を体感できる4つのポップアップバーがオープン。それぞれのバーで各ブランドの特徴を活かしたカクテルが提供され、来場客は大いに楽しんだ。

  • ・シルキーな口当たりで繊細かつ長い余韻が特長のプレミアムウオッカ「ケテル ワン」バー
  • ・クラフトマンシップが宿るスーパープレミアムジン「タンカレー ナンバー テン」バー
  • ・極めてまろやかなスーパープレミアムテキーラ「ドン・フリオ」バー
  • ・世界No.1(※)のスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」バー
  • ※IMPACT DATABANK 2016の販売量による